学生記者の高瀬と申します。これからボランティアに関するいろんな記事を書いていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。
今回は全国各地に支部を持つ国際ボランティア団体である「特定非営利活動法人 国際ボランティア学生協会(IVUSA)」さんについて、総合企画室室長を務める鈴木愛さん(大学4年生)にお話を伺ってきました。鈴木さんは去年の夏休みに2週間カンボジアの活動にご参加されたということもあり、今回はそのカンボジアプログラムについて特に詳しくお話を伺いました。
1. 教育基盤が弱いカンボジアにこれまで7つの小中学校と一つの図書館を建設
ニーズに合わせた活動を行う
-活動内容はどのようにして決めていますか?
現地の現状を踏まえつつ、カウンターパートと呼ばれる、現地で活動を支えてくださる方々と調整しながら決めていきます。
今活動では、実際に小学校を訪れ、子供たちの世界を広げるために、カンボジアの学校には存在しない科目である体育の授業を実施しました。また、運動会や日本の伝統工芸を伝える企画も実施しました。
―学校建設後にはどのような形で関わっていますか?
IVUSAの運営としては建設後の援助は特に行ってはいませんが、翌年の活動でカンボジアを訪れた時に学校の様子を伺いに行き、子どもたちと遊ぶなどして交流を深めています。
-活動にあたっての資金はどのようにして集めていますか?
学校を一校建設するのに600万~650万円ほどかかり、費用は募金や寄付を募って手に入れています。そのため、年によっては費用が集まらず学校建設を行えない年もあります。
―活動にあたってはどのような研修を行っていますか?
IVUSAには活動に向けて、学年ごとにレベルわけされた様々な研修があります。海外で活動を行うためには、その中でもマネジメント研修、社会理解講習、危機対応講習を受講必須です。社会理解講習では、世界と日本が抱えている社会的問題についてグループごとに考え理解を深めていきます。
-次はどのような活動を考えていますか?
現在IVUSAは主にカンボジア、インド、ネパール、中国、フィリピンなどで国際協力活動を行っています。今後はさらに1、2か国追加していくことを考えており、治安の面から考えても以前活動したことがあるモンゴルへ行きたいという声が上がっています。ちなみに、活動国は、学生たちの興味がある、現地に知り合いがいるなどという理由で決められているため、自分が行きたい国への活動を提案することもできます。
2. 学生主体の組織をまとめてきた鈴木さん
IVUSAとの出会い
-鈴木さんがIVUSAに入ろうとしたきっかけを教えてください。
初めてIVUSAを知ったのは、大学の新入生歓迎期間中に友人からビラを貰った時でした。もともと何か誰かを支えることをしたいと思っていたためIVUSAの活動に興味を持ちました。また、説明会に行き実際に先輩から話を聞いた時に自分も先輩のようになりたいと思ったことや、将来の夢である教師になった時に、様々な経験をしている人であれば生徒により多くのことを伝えられるのではないかと思い、IVUSAに入会しました。
多忙な学生生活の中でもIVUSAが好きだから続けられる
―ボランティア活動を通じて得たものは何ですか?
まずはIVUSA内で共に研修やプロジェクトの企画運営をしてきた大切な仲間です。IVUSA内だけではなく、活動先で出会った現地の方々と今でも連絡を取り合ったり、現地にプライベートで遊びに行くこともあります。
また、様々な人と関わることで自分の視野を広げ、活動や研修を通じ、人や組織のマネジメント能力など多くの力を身につけることも出来ました。
忙しい学生生活との両立は時には大変ですが、IVUSAでの活動が楽しく、仲間が好きだからこそ続けられています
-どうもありがとうございました。
【プロフィール】
鈴木 愛(すずき あい)
■出身:千葉県
■大学:東洋大学
■IVUSAでの主な活動と役職
―2015年度
利島活性化活動/関東・東北豪雨災害救援活動/関川村活性化活動 (調理係)
―2016年度
栃尾子ども隊(企画係)/台風10号災害救援活動(会員系)/十日町雪まつり活性化活動(サブマネージャー)/カンボジア小学校建設活動
―2017年度
東日本活動報告会(サブマネージャー)/東北地方豪雨災害救援活動/九十九里浜全域清掃活動(サブマネージャー)/山形県日本海沿岸清掃活動(班長)/インド住宅建設活動(会員管理係)/東海防災サミット(渉外係)
―2018年度
・総合企画室室長/利島活性化活動(マネージャー)
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