「会議に参加して」(第14回IAVEアジア太平洋地域会議 会議参加者の声)

♡ ボワ・すみれ福祉会 理事長 石田キヨシ

法人職員海外研修第5回目として、今年度もIAVE主催会議に参加させていただくことになり、町田から(ボワ・すみれ福祉会2名/育成会2名/元評議員1名/後援会員1名)計6名が出席した。私以外は全員初めての参加であり、各々が国際会議の内容、活動をどう理解、体感されたか?

 これまでの研修は、障がい者は障がい者、高齢者は高齢者で、縦割りの福祉事業として、どこへ行っても同じ課題であったり、同じメンバーであったり、輪が広がらない。それはそれとして、一生、障がい者福祉のみで終わってしまう等、さみしさと後悔が残る。(これは自分の体験から)この度の参加によって、他の世界を目で見て心で体感することができ、幅広い視点から多くを学ぶことが狙いで、会議のみでなく滞在期間中のお互いのコミュニケーションの中でも社会性を学ぶ機会となったと思われる。

参加された職員が世界の福祉をボランティアの視点から学ばれ体感されると良い。また、これまで長いこと私が参加してきた中で、世界会議の意義ある内容を職員にも体験させたいとの思いから。

海外研修は、その国の空港を下りた時からが始まりで、福祉環境整備は、空気汚染は、人々の日常生活の状況は、実際に目で見て感じて理解し、各国の人たちとのふれあい、コミュニケーションの中から何かを感じとってくれると良い。最終的には「平和あっての福祉であり、平和のないところには福祉はあり得ない。」私の持論である。民間交流の繋がりの中から、みんなの力で世界平和を守っていくことが重要かと思われる。

今年も、若い世代の人たちの活躍が目立ち、世代交代として大いに期待されるところである。

 

愛知淑徳大学では榎田勝利教授の指導の下、学生を毎回IAVEユース会議に派遣され、今回は1年生20名と4年生2名(IAVE2回目)が参加。教授が同行できなくなり、武田さんと渡邉さんが代表の務めを果たし、教授の指導成果がしっかりと発揮されていました。

 

♡ 交流文化学部1年 武田えりな

私たち榎田ゼミ20人は、ユース会議を充実したものにするため、毎日空き時間を見つけお互いの意見をシェアする機会を作ってきました。ボランティアの力でこのリスク社会をどう変えていくか、私たちに何ができるのか、考え悩みました。マカオで各国青年と5日間を過ごし、会議に参加していく中で、実はもっと身近なところに答えはあるのだと感じることになりました。

ファシリテーターの方が私たちに手伝いを求め、「Any volunteers?」と訪ねたとき、私はその何気ない一言に衝撃を受けました。そうだ、これが本当のボランティアだ!と。何を難しく考えていたのか、私は目の前がすっと明るくなりました。被災地の支援をすること、ネットで呼びかけてたくさんの人が集まってくれること、学生ボランティアの皆さんが私たち参加者を一生懸命サポートしてくれること、一人一人が持っている“人を思う気持ち”それがもうボランティアなのです。何も特別な行動ではありません。「自主的に動くこと」これが「ボランティア」の本当の意味なのです。

日本人が、世界中の人々が持っている同じ気持ちを「volunteer」という考え方を通して一つになれる、お互いを理解できる、世界がつながるという感覚をより多くの人と共有していきたいです。そうした草の根レベルでの心と心の交流が大きなきっかけとなり、これからの社会は私たちの手でより良いものになっていくことを肌で感じました。

この5日間で私たちがそれぞれ感じたこと学んだことを、多くの人へ伝えるという次のステップへつなげていき、今回の経験をより深めていきたいです。

 

♡ 交流文化学部1年 石浜百華

IAVEの会議に参加し、多くの刺激を受け、多くの気づきがありました。 その中でも“ボランティアの捉え方”が、海外と日本で大きな差があることを改めて認識しました。本来のボランティアは、私たちの身近にあるものであり、多くの人と笑顔や楽しい気持ちを共有できるものであると感じました。今まで、ボランティアは一歩先にあるものだと考えてしまっていましたが、それは違うと気づくことができました。 そして今度は私たちが、会議で得たことを少しでも多くの日本人に伝えていきたいです。  

 

♡ 交流文化学部1年 井上ほのか

あなたは中国人というとどのような印象を持ちますか?私は今回の会議を通して、若者は時代が変えられるのではないかと感じています。会議に参加するまで、私は中国に偏見を抱いていました。しかし、同世代の子たちは私たちよりずっと英語が堪能で、カタコトでもしっかりと伝わる日本語を話してくれます。偏見があったことが恥ずかしくなるほど、テレビの中の中国人などいませんでした。

これからは日本人が変わらなければなりません。人と人を繋ぐのはメディアではなく交流だということを、多くの人に知ってもらいたいです。

 

♡ 交流文化学部1年 荒谷留衣

わたしたちユースは3日目にグループに分かれてMY DREAMをテーマに話し合いました。その中で、あまりコミュニケーションの取れない私に、台湾人の女の子がこうなればいいよね、と絵を書いて示してくれました。それをグループの皆で描き直しました。

これは“世界中の国の人たちが手を取り合って助け合える社会になればいい” “世界が一つの言語になればいい” ”繋がり合おう“というたくさんの意味が込められています。

 

♡ 交流文化学部1年 加藤弓奈

  今回の会議に出席したことで多くのことを学びました。最初はアジア各国のボランティア活動を知り、私たちにできることを考える目的で参加しました。しかし自分を伝えきれない言葉の壁にぶち当たり、悔しい思いをしました。そんな私を気にかけてアドバイスをくれた仲間にとても助けられました。その子にとって特別ではなくても私にとって特別でした。一人の行いが誰かの特別に変わったときボランティアが生まれることを知りました。そして一人一人がボランティアの種を持っていると思うと、ボランティアは身近なところに存在するのだと感じました。

 

♡ 明治学院大学国際学部国際学科 若松健太

第14回IAVEアジア太平洋地域会議に参加して、様々な国の方達と接して、各国の人達のボランティアに対する思いだけでなく、自分の国とは違う相手を知ろうという意思、気持ちが印象的でした。最初この会議に参加するまでは異文化の国の方と接すること、そして言葉が違うという大きな壁が阻んで自分の意思が伝わるか不安でした。しかし、実際に行ってみると言葉の壁はあるものの、すぐに打ち解け、多くの友達が出来ました。  

英語が話せない人のために、スタッフや友達はわかりやすくジェスチャーも交えながらゆっくり話してくれました。会議中も自分の思いを話す時などは単語から何を言いたいのか察してくれて助けてくれました。この期間中、助け合いの精神が参加者全員に出ていたと感じました。

また、会議に参加して、参加者は自国だけでなく、世界の人のために活動している様子が印象的でした。会議中、僕たちのグループの中で自分達の夢を語っている時にその夢を絵にしてみました。その絵は世界の人々が手を取り合い、地球を囲っている絵です。その意味は世界中の人が国の隔たり関係なく、助け合うことが大切だということです。

帰り際、友達が今回の会議中に感じたことをメモに書いて見せてくれました。”We are the world no wall” この言葉は自分にとって一番印象的な言葉でした。今回この会議を通じて、大きな視野で世の中を見ることが、自分達が行っている活動へのヒントを与え、また、”We are the world no wall”の精神が活かせるのだと感じました。

 

♡ 明治学院大学国際学部芸術学部 豊田夏実

私は今回IAVEの国際会議にユースとして初めて参加しました。参加する前は、自分の英語力で自分の意見を伝えられるのか、コミュニケーションをしっかり取れるのかそれだけが不安で仕方がありませんでした。マカオに到着後、私の拙い英語で単語をつなげ何とかコミュニケーションを取ることができました。また、ユースのホステルで中国の学生と部屋を共にしたこと、マカオの町を現地の学生と散策したことや、アジアの同世代の学生と交流できたことで不安は少しずつ消えていきました。

 ユースのプログラムで特に印象に残っているのは、少人数で行うディスカッションです。ディスカッションのテーマは自分の行ってきたボランティア経験、ボランティアを通して自分が学んだことなどでした。自分の経験を英語で話し、意見を言うのは難しく言いたかったことをしっかり伝えられたのかは少し自信がありませんが、経験談を聞くと「中学校の先生になりたくて子供に関係するボランティアをやっている。」など、私のグループでは将来就きたい職業に関係するボランティアを行っている学生が多かったのが印象的でした。海外の学生はどんなボランティアを行っているのかを直接聞けたことはとても新鮮で良い経験になったと思います。

 今回のユースのプログラムに参加して、私は初めて英語で話すということを経験し自分の英語力の低さを思い知ることができました。アジアの学生と、好きな音楽や映画の話をして盛り上がったり、普段日本にいるだけでは経験できないことをたくさん経験することができました。各国の文化や考え方に触れたことは私のこれまでの価値観を刺激し、もっと広く、大きく物事を考えなければと思いました。この短い日数でとても濃い貴重な体験になり、今回の経験で得たことを今後の活動に生かしていけたらと思います。

 

✩明治学院大学VCコーディネーター 市川享子

アジア太平洋各国を代表する方との出会いがたくさんあって刺激的な機会でした。会議で知り合った各国の方と、具体的なプロジェクト開始の話にもなりました。関係の全ての皆様に感謝しています。

 

✩ 「花の家」施設長 畠山史郎

 刺激的で多くの学びがありました。ボランティアの概念が180度変わったような感じです。また是非参加したいと思います。

 

✩ まちだ育成会理事長 齋藤喬

 Very Exciting!

 

✩ かがやき(町田ダリア園)係長  加山幹夫

初めての経験でしたが、人々との出会いなどいろいろな経験ができました。

 

✩ 「花の郷」支援職員 斉藤雅信

世界のボランティアを知り、日本との違いを感じました。今後の日本での活動に少しでも力になれればと思いました。

 

✩ 元「花の家」スタッフ 水越元子

イギリス開催の世界会議を含めて3回目のIAVE参加でしたが、町田地域からグループで参加、安心して行動できて楽しかったです。やはり若い人たちの参加には刺激を受けて良い思い出になります。

 

✩ すみれ福祉会後援会 小野田良子

初めての参加でした。各地域の方々と交流し、ことばは全く分らないけど何か分かり合えたような気がしました。各国からの参加者が生き生きと頑張っているのに感動しました。とても楽しい体験ができ、次回も楽しみにしています。

 

✩ IAVE日本理事 佐々木照子

マカオ会議では日本人参加者に通訳が手配され、会議を理解することができました。いろいろな面で心づくしを感じ、気持よく参加できました。全体会でユースのエネルギーをもらい最高でした。