「危機の時こそボランティアの出番」(第14回IAVEアジア太平洋地域会議 カン・ヒュン・リーIAVE会長挨拶)

 1993年キャンベラ開催の第4回IAVEアジア太平洋地域会議から数えて20年間、参加を重ねて痛感することは、私にとってこのIAVE会議は新たなエネルギーを注入する場であり、アジア太平洋地域におけるボランティア活動の将来に期待感を実感する場であります。

 IAVEの方針は、会員、ユース、ボランティア・センター、企業(財界)の4者を主たる構成員とし、協働して4つの優先課題; 知識の発達と普及、ネットワークの展開、ボランティア活動の支持と会議の主催;を成就することにあり、私どもは着実にこれらの課題に取り組んでおります。

 

リスク社会(危機的社会)とボランティアの連合

 会議テーマの「危機」を考えてみましょう。私たちは、旱魃・水害・火山爆発・台風・地震・津波などの自然災害、貧困・戦争・テロ・圧制・社会的不正/不当・差別・格差の社会的危機のなかに生きております。危機は人間が2本足で立ったときからすでに始まっていたのです。ひとたび危機に直面すると、地域社会の崩壊、命への脅威、自然を前に無力感からくる自信喪失ということが、ひたひたと波のように世界を覆っていきます。

 そのときこそ「偉大な現実主義者=ボランティア」の出番です。私たちは共に痛み、悲しみ、苦しみ、怒ります。ボランティアは偉大な楽観者でもあります。一挙に物事を解決するというより、ひとりひとりが毎日少しずつ行うことできっとよくなると思い、変化の担い手として歩んでいきます。「できない」のではなく「そうしようWhy not?」と、現状を打破し、自分を変化させ、周りの人を変化させ、互いの力を結集して共に歩んでいきます。ケン・アレン元IAVE会長はかって「共に」は二つの意味があり、ひとつは共通課題の解決に向けて協働すること、もうひとつは手を組んで「敵」と戦うことであると話してくれました。

 手を組み、共に計画し、実行し、運営し、学びあい、変化しあい、新たで実質的な存在として意義ある共同関係を築き、持続するためにも、私たちは努力しなければなりません。

良い例があります。中国西部の砂漠化問題には、中国、日本、韓国の3ヶ国のNGO、企業、大学、政府が連合体として中心的な役割を果たしました。  

 私たちは共に手を携えることで、より健康的で充実し、創造性豊かな社会に変化させていくことを約束しましょう。昨日IAVE国代表会議で、私の夢を語りました。皆様とも共有したいと思います。それは、IAVEがノーベル賞を受賞することです。この夢を全てのボランティアたちと分かち合い、手を携えることで、全てのボランティアがノーベル賞受賞者となります。今後10年以内に正夢になるよう、皆さん、進んでいきましょう!